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風邪を治す方法

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クラウドを利用する上で最も重要な側面の1つとして、その影響力を挙げることができる。SaaSやIaaSのおかげで、各事業部門はITに関する十分な知識を持ち合わせていなくても、クラウド・アプリケーションやクラウド・インフラストラクチャを利用して、それまで不可能だった情報量の収集・処理が可能になる。

IaaSにより、通常社内で調達するよりも低予算で、しかも内部リソースではすぐには準備できないような膨大なストレージと計算能力を得ることが可能になる。1週間以内に必要になるかどうかも分からない状況で、追加でペタバイト級のストレージ容量が必要だと言われても、IT部門で相応のリソースを確保することは大変だ。また、そのデータを処理するために、1,000の仮想マシンが必要だと言われても同じことだ。そこで外部のプロバイダを利用することで、予算内に必要なときに必要な分だけリソースを確保することができるのである。

SaaSでも同様に、IT関連のインフラストラクチャやサポートのコストをかけずに、洗練された分析機能にアクセスできるようになる。そしてITに関してサポートやインフラストラクチャの心配がなくなり、例えば、クラウド・ストレージのデータでSaaSツールのありかさえ分かれば、専門家のような深堀分析もしなくて済むのである。

しかし、各事業がそれぞれ独自路線を進むと、データや情報がサイロ化され、データの孤島が生まれ、部門もばらばらに存在し、全体でみると立ち行かなくなる可能性がある。

このようなことを避けるためには、IT部門がもっと前面に割り込み、ばらばらになっている各事業のリソースを企業全体で効果的に活用できるようにする必要がある。IT部門は、クラウド・ストレージ、クラウドサーバ、あるいはSaaSのテスト利用を積極的に推進し、また同時にセキュリティやデータのプライバシーを著しく損ねることなく、その活用法を伝えるべきである。また、プロバイダの選定方法、そして全体として組織への興味や評判を守るための専門的な指導もしなければならない。さらに、インフラストラクチャやサービス、またはデータセンター内の既存のサービス指向アーキテクチャや、他のクラウドサービスと統合できるようなクラウドサービスの利用を推奨すべきである。

結論として、IT部門が専門ガイド、インテグレーション・スペシャリスト、監視者、あるいはイネイブラー(実現する人)といった重要な役割を果たすことができれば、各事業部門を正常な状態ではない“風邪”から回復させることが可能となり、企業をデータ漏えいから保護したり、取り残された資産を保護したりすることができるだろう。

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